※本記事は一部プロモーションを含みますが、実際に使用して良かったものだけ紹介しています。
※実際に使って感じたメリット・デメリットも正直にレビューしています

「85mmを使えばうまくなる」は本当か。その理由、ちゃんと説明できますか?

カメラ レンズ 比較 実践

レンズの話 / 85mm

「85mmを使えばポートレートがうまくなる」とよく聞きますよね。でも、なぜ85mmなのでしょう。50mmじゃダメなの?135mmは?その疑問、一緒に紐解いていきましょう。

この記事でわかること

  • 85mmが「ポートレートレンズ」と呼ばれる理由
  • 圧縮効果が顔を美しく見せるしくみ
  • 50mm・35mmとの違い(表で比較)
  • APS-Cカメラを使っている方への注意点

まず、人間の目との関係から話しましょう

カメラのレンズには「焦点距離」という数値があります。この数値が大きくなるほど、被写体を大きく引き寄せて写せます。35mmフルサイズ換算で50mm前後が「人間の自然な見え方に近い」とよく言われますよね。

では85mmはどうかというと、50mmよりも少し望遠寄り。「引き寄せる」感覚で言えば、50mmよりも1.7倍ほど大きく写せます。

これがポートレート撮影でちょうどよい理由のひとつです。

50mmだと「一緒に立っているくらいの距離感」。85mmだと「少し離れたところから、自然な表情を切り取る距離感」。この違い、わかりますか?

「圧縮効果」が顔を美しく見せる

85mmがポートレートレンズと言われる最大の理由が、この「圧縮効果」です。

広角レンズ(24mmや35mmなど)で顔の近くから撮ると、鼻が大きく見えたり、顔の形がゆがんで見えることがあります。逆に、望遠側(85mm以上)で少し離れたところから撮ると、顔の立体感がほどよく整い、自然で美しいバランスに仕上がります。

これは「パースペクティブ(遠近感)」の違いによるものです。カメラとの距離が離れるほど、奥行き方向の圧縮感が増して、顔のパーツが自然なバランスで写るんです。

焦点距離 被写体との距離(目安) 印象
35mm 近い(約0.5m) 鼻が大きく見えやすい
50mm やや近い(約1m) 自然だが少しフラット
85mm ★ ちょうどよい(約2m) 顔のバランスが美しく整う
135mm 離れる(約3m以上) のっぺりして見えることも

背景のボケがちょうど美しい

ポートレートといえば「きれいなボケ」ですよね。85mmは、背景を美しくボかすのにもちょうどよい焦点距離です。

F値が同じでも、焦点距離が長いほどボケは大きくなります。85mm F1.8なら、50mm F1.8よりも背景がぐっとボケてくれます。しかも離れた距離から撮るので、背景との距離も自然にとれて、被写体をきれいに浮かび上がらせることができます。

わたしも実際に子どもを撮るときにこれを実感しています。35mmだと背景が入りすぎてごちゃつくことがあるのですが、85mmを使うとスッと背景が溶けて、子どもの表情だけが際立つ写真になるんです。

花屋でいうなら「主役の花だけをきれいに際立てて、余分なものを背景に溶かす」感覚。フラワーアレンジメントと写真って、実は考え方が似ているんですよね。

「撮りやすい距離感」が自然な表情を生む

もうひとつ、見落とされがちな理由があります。それは「撮影距離」です。

85mmで顔をアップに撮ろうとすると、被写体との距離は2メートル前後になります。これが絶妙なんです。

カメラが近すぎると、人は緊張したり、意識しすぎて表情がこわばります。逆に遠すぎると声がかけにくくて、コミュニケーションも取りづらい。

85mmの約2mという距離は、「自然な会話ができる距離」でもあります。「笑って」「こっち向いて」と声をかけながら、自然な表情を引き出せます。これがポートレートにとって非常に大切なことです。

単焦点85mmが選ばれる理由

ズームレンズでも85mm域はありますが、単焦点85mmレンズが特にポートレートで愛される理由は、開放F値の明るさです。

F1.4やF1.8の明るい単焦点レンズは、ボケ量がズームレンズとは別次元。夕方や室内など、少し光が足りない場面でも活躍してくれます。また、開放でもシャープな解像感が得られる良質なレンズが多く、「撮った瞬間にわかる美しさ」があります。

初めて単焦点レンズを使ったときの感動、覚えていますか?あの「ズームよりボケが全然違う」という体験、85mmはそれがさらに一段上になります。

▼ おすすめの85mm単焦点レンズはこちら


APS-Cセンサーのカメラを使っている方へ

Canon EOS R50やSony ZV-E10など、APS-Cセンサーのカメラを使っている場合は注意が必要です。APS-Cでは焦点距離が約1.5〜1.6倍になるため、85mmのレンズを付けると「換算136mm前後」になります。

これはかなりの望遠。室内では被写体との距離がとれなくて使いにくい、ということもあります。APS-Cユーザーなら、換算85mm相当になる「50mm前後の単焦点」を選ぶと、ポートレートの美しさをより活かしやすいですよ。

▼ APS-Cユーザーにおすすめの50mm単焦点はこちら

この記事のまとめ

  • 85mmは「顔が自然に美しく写る距離感」を生む焦点距離
  • 圧縮効果で顔のバランスが整い、鼻が大きく見えにくい
  • ボケが美しく、被写体をきれいに浮かび上がらせる
  • 2mほどの撮影距離が、自然な表情を引き出しやすい
  • APS-Cカメラなら換算85mm相当の50mm単焦点がおすすめ

ポートレートレンズとしての85mm、その理由がすこし腑に落ちてきましたか?理屈がわかると、撮るときの意識も変わってきます。ぜひ一度、意識して試してみてください。

タイトルとURLをコピーしました