「ズームは便利だけど、単焦点がうまく使えない」
「結局いつどっちを使えばいいのか分からない」
これはほぼ全ての初心者が通る道です。
ですが、正しい練習をすれば「感覚」で使い分けられるようになります。
練習①|ズームレンズを“単焦点化”して使う

方法
ズームレンズを使い、
焦点距離を1つに固定したまま撮影します。
例:
- 24-70mm → 35mmで固定
- 18-55mm → 50mmで固定
ズーム操作は禁止です。
狙い
- 画角に慣れる
- 「自分が動いて構図を作る」感覚を身につける
効果
単焦点レンズを使った時に
「狭い・広い」が感覚的に分かるようになります。
👉 単焦点が使いづらい原因の8割は“画角に慣れていない”ことです。
練習②|同じ被写体をズームと単焦点で撮り比べる
方法
1つの被写体を
①ズームレンズ
②単焦点レンズ
で撮り比べます。
条件:
- 立ち位置は同じ
- 画角もできるだけ同じ
チェックポイント
- 背景のボケ方
- 写真の立体感
- 明るさ・雰囲気
効果
「単焦点が向いているシーン」
「ズームの方が楽な場面」
が目で見て理解できます。
練習③|ズームは「距離が変わる被写体」専用にする
ルールを決める
- 動く被写体 → ズーム
- 動かない被写体 → 単焦点
と、意識的に使い分けます。
具体例
- 子ども・ペット・イベント → ズーム
- 料理・カフェ・人物・スナップ → 単焦点
効果
「迷う時間」が減り、
撮影中の判断が速くなります。
練習④|単焦点で“背景を意識する訓練”

方法
単焦点レンズで撮影する際、
シャッターを切る前に必ず背景を見る。
確認すること:
- 背景は近すぎないか
- ゴチャついていないか
- 被写体と色が被っていないか
効果
- 背景を整理する力がつく
- ボケを「狙って」使えるようになる
👉 ズームでも構図力が上がる副効果あり。
ボケを作りやすいレンズ選びも重要です。
初心者向けに失敗しにくい焦点距離を解説した記事はこちら
練習⑤|1日1レンズ縛り
方法
撮影に出かけるとき、
その日は1本だけと決めます。
- 今日は単焦点だけ
- 今日はズームだけ
効果
- レンズの特性を深く理解できる
- 「どこが不便で、どこが得意か」が明確になる
初心者ほど、
レンズ交換しすぎて成長が遅くなりがちです。
よくある失敗と改善ポイント
失敗①「単焦点=難しいと決めつける」
👉 慣れればズームより考えなくて済む場合も多い。
失敗②「ズームばかりで考えずに撮る」
👉 ズームは便利だが、
構図力が育ちにくいことも。
練習のゴールは「意識せず選べる状態」
最終的な理想は、
「今日はこれだからこのレンズ」
と直感的に選べる状態です。
そのためには
✔ 画角に慣れる
✔ シーン別の役割を理解する
✔ 撮り比べる経験を積む
この3つが最重要です。
練習⑥|焦点距離ごとの「役割」を体で覚える
ズームと単焦点を使い分けられない原因のひとつが、
焦点距離ごとの役割を理解していないことです。
そこでおすすめなのが、
ズームレンズで「焦点距離別の役割」を意識して撮る練習です。
例
- 24〜28mm:風景・広さ・状況説明
- 35mm:スナップ・日常・自然な視野
- 50mm:人物・料理・被写体を主役に
- 85mm前後:ポートレート・背景整理
このように
「今は説明の写真か?主役を見せたいのか?」
と考えながらズーム操作をすると、
単焦点を選ぶ基準も自然と身につきます。
練習⑦|ズームは“引き算”、単焦点は“足し算”で考える
使い分けの考え方として、
次の意識を持つと分かりやすくなります。
- ズームレンズ:不要なものを削る(引き算)
- 単焦点レンズ:伝えたいものを足す(ボケ・雰囲気)
ズームは
「写したくないものを入れない」ために使い、
単焦点は
「伝えたい空気感を足す」ために使う。
この考え方が定着すると、
撮影前に迷う時間が一気に減ります。
練習⑧|撮影後に「なぜこのレンズを使ったか」を振り返る
撮り終わったあと、
写真を見返しながら次の質問を自分に投げかけます。
- なぜズームを選んだのか?
- なぜ単焦点ではダメだったのか?
- 逆に、単焦点にすれば良かった場面は?
この振り返りを続けると、
レンズ選択が感覚ではなく経験に変わります。

最後に|使い分けができる人は「迷っていない」
ズームと単焦点を使い分けられる人は、
テクニックがすごいわけではありません。
✔ 被写体の特徴
✔ 撮りたい写真のゴール
✔ レンズの得意・不得意
この3つを自然に結びつけているだけです。
制限をかけた練習と振り返りを繰り返せば、
初心者でも必ず到達できます。
まとめ|上達への近道は「制限をかけた練習」
- ズームを使うなら「固定練習」
- 単焦点は「背景を見る癖」
- 迷ったら「1日1レンズ」
この練習を続けるだけで、
ズームと単焦点の使い分けは自然に身につきます。


